2017-05  SFYDD RC Underwater starship
Space Battleship YAMATO 2199 Second Edition
バンダイ1/500 宇宙戦艦ヤマト2199
このヤマトでSFYDD-YAMATOの6隻目となります。前作2199の1/500から色々なことを改修した完成版とも言えるのがこの2199ヤマトのSecond Editionです。主な改良点は船体分割の変更、サーボの変更、サーボのリンケージの防水方法の変更、3Dノズルの変更です。 どれも基本的には1番艦のままでも大きな問題は無いのですが、改良後の結果は1番艦より扱いやすくなったことです。1番艦もすでに3年経っているので、その間にこうしておけば良かったと言うことは色々出てきます。それを一気に解消したのがこのSEです。

ただし、改良と言っても試行錯誤の連続で、2016年の11月に制作を開始して入水実験ができたのが2017年3月になり、調整を繰り返して完成したのが5月。つまり制作に半年かかりました。1番艦でも2ヶ月ぐらいしかかかっていませんので、かつて無い手のかかったモデルとなりました。途中何度もくじけそうになり休止しようかという所まで精神的に追い詰められましたが、なんとか完成までこぎ着けることができました。ということで、SEの基本構造を解説していきます。

基本構造    
SEのメカ配列は1番艦とほぼ同じになっています。レイアウトなどの大きな変更はありません。大きな変更は船体の分割方法で、SEは上下分割としました。1番艦は上部船体が上(甲板)と左右(外壁)という3分割構造で主砲のサーボケースを外すのが大変でしたが、SEの分割は上下2分割でサーボケースの取り外しもしやすくなりました。1番艦の3分割も撮影用としては意味があるのですが、メンテナンス自体は手がかかる形態になっているので今回はのSEはメンテ優先としました。

 
艦首方向から、水密ボックス1は波動砲回路とピッチコントローラー、水密ボックス2は主砲1番と2番の旋回用サーボ。水密ボックス3は受信機、アンプ、ショックカノン回路、マグネットスイッチ。アルミ製水密バッテリーケースは船体中央部に配置。その後ろにノズル制御用の水密サーボケースと3番主砲旋回用のサーボ、そして改造灯油ポンプと新型3Dノズルという構成になっていて基本的は1番艦のレイアウトを踏襲しています。逆に言うと、今回船体分割を変更する時にレイアウトを再検討しましたが、結局は代えることができませんでした。各水密ボックスは浮力タンクとしても機能しているのでバランスを考えると他にやりようが無かったと言うことでもあります。
武装ギミック    
波動砲の発射行程。
スイッチUPでエネルギー充填。
スイッチDOWNで発射〜収束。
主砲ショックカノン
スロットルレバー右で一斉発射
左で1問づつ順に発射

主砲砲塔旋回
プロポ上部のダイアルノブに連動して主砲塔が旋回します。

 3Dノズル、ポンプキャップノズル、グリスタンク付きリンクロッドが1番艦との違いで主な改良点です。

新型3Dノズル たもつ模型製ポンプノズル グリスタンク付きリンクロッド 船体内配線
新型のノズルは上下の動きを少なくして左右の動きを大きくしています。操縦すると旋回能力の方が重要であり、上下移動は緩やかな方が良いという経験則で動く位置と範囲を決めました。ピッチコンの動作と合わせて緩やかに潜行浮上出来る用にしています。 ポンプのノズルキャップをたもつ模型製に変更。見た目すっきりするのと配線が楽になります。推力には大きな差はありませんが、作りやすさのアドバンテージは高いです。 サーボからのリンクロッドはステンレスのパイプと棒の組み合わせですが、グリスを塗るだけで防水効果が高いです。さらにグリス切れからの漏水を防ぐためにグリスタンクを追加してシリコングリスを充填しています。写真の透明パイプ部分にシリコングリスを充填します。 船体内は水中用の結線をしています。ハンダ付けしてそこにEP001を塗って熱収縮チューブでパックします。このおびただしい量の線の一本一本にこの処理をします。結線は一本に最低2箇所行い、リード線が傷ついてそこから毛細管現象で伝わり、水密ボックスまで伝わるのを防ぎます。
       
集約型水中配線 主砲内LED 主砲リンケージ 波動砲回路とLED
複雑な配線を可能な限り統合して共用し、配線自体を減らしています。船体分割が上下となり、どうしてもメカ同士の結線が不可避なため、なるべく邪魔にならないように配置する工夫が必要でした。1番艦ではそれができていないために、補修やメンテが非常に大変になっています。 主砲の砲身ごとにLEDを配置。結線も水中用にハンダ付け+EP001,そして熱収縮チューブで水密化。結線に使用したのはタミヤの柔らかいタイプのリード線。このおかげで砲身が上下に動かせるようになりました。砲身内には1mmの光ファイバーを組み込んでいます。 主砲のリンケージは水密ボックスから伸びたロッドで行っています。船内のレイアウトの問題で1番砲塔はU字型のトロンボーンタイプのリンケージを使用しています。 波動砲回路を内蔵した水密ボックスにLEDを配置。アルミパイプで光をつなげるSFYDDの1/500の小型のヤマトと同じ方式に変更。上下船体への配線を減らす方式です。